みなさまこんにちは。
絵と手描き文字で「伝わる」デザイン
aitsu factoryのみかりんです。
さてさて、今日は
徳島大学環境防災研究センターの上月教授の研究室からご依頼いただき
徳島版のマップの作成をさせていただいたお話です♪
四国防災八十八話とは、
昔から四国で起こっていた災害に関する言い伝えや体験談がまとめられていて、
書籍として発行されていた他、
現在はネット上でPDFで全て閲覧可能となっております。
例えば、
昭和に起こった南海大地震の時に、各地域では何が起こったのか?
川が氾濫した時に、何が起こったのか?
過去に起こった災害は、繰り返される可能性もある。
だから、過去起こったことを知っておき、それを語り継いでいくのは、私たちの使命だと思います。
そこで、
過去の災害や、災害の教訓を
より身近に楽しく、多くの方に知ってもらいたい!と、
イラスト入りのマップを作ろう!!と
徳島大学環境防災研究センターの研究チームのみなさまが考えられて
私がイラストで協力させてもらったという形です。
今回は、防災八十八話の、徳島エリアで起こったお話を全てイラストにして、
マップに入れさせていただきました!
こうして一枚になると、なかなかに圧巻です♪
裏面はリアル地図になっておりまして
四国全体の八十八話の場所が丁寧に記されています。
こちらの地図には、グーグルマップに飛ぶQRコードもついておりまして、
興味あるお話があったら、ちゃんと地点登録もされているので、
ナビでその場までいくことができます。
そこで!私も使ってみました!
ちょうど徳島の西部地域におりましたので
「今いる近くに八十八話あるかな~?」とチェック。
すると、
第8話と第9話を発見!
第9話の場所ならいけそうなので、いってみることにしました~。
ちなみに第9話のお話はこんな感じ!
三好市池田町で、洪水の旅に浸水していたシマ地区という場所です。
ナビ設定してgo!go!
ちなみに、目的地は思いっきり街中で車を止めて撮影する勇気が出なかったので(汗)
諏訪神社のあるちょっと小高いところから撮影。
こうやって俯瞰してみるとわかりやすい~。
吉野川が氾濫して、街が浸水するというのが日常茶飯事だったんですね!
ちなみに少しだけ上流側に行きますと、池田ダムがあります。
ここが、香川用水へ水を引く分岐になっていると共に、
水量調整ができることで、洪水の被害はこのダムができたことでずいぶん少なくなったそうです。
こうやって、自分のおうちに近いところ、興味のあるところに実際行ってみて、
現場をみて、感じ取り、自分ごとに置き換えて考えてるといいですよ〜。
これ結構宝探しみたいで楽しいです!
こちらのマップは、12のミッションと表紙のクイズもあり、
どのミッションも、ただ答え探しをするのではなく
自分で考えて意見を出すと言う、今の教育にぴったり~な使い方ができます♪
また、このマップ、実は、超巨大なタペストリーも作成されておりまして!!!
3月の21日に、イオン徳島にて、子供ちゃんを対象とした防災イベントでも使用されました!
こちらのイベントの様子、このブログでもおなじみのママ防災士の瀬戸さんがインスタグラムにアップしてくれております♪
¥
色々活用してもらえたら私もとても嬉しいです!
このマップを作成するにあたって
どうしても深刻になりがちな(確かに笑えない災害ばかりなんだけど・・・)防災というテーマ。
防災の教訓が、楽しく(というのは語弊があるかもしれませんが)伝わったらいいなと思い
ポップで親しみのあるイラストにしました。
あと、表紙のイラストを描いていて、上月教授に一つ大切なことを教えてもらいました。
初め、津波のイラストを、私はこんな感じで描いていました。
ここで、上月教授が
「津波の映像をもう一度見てみてください。みなさん津波を林さんのように書かれるんですが、実は違います。」
と言ってくださり、今一度YouTubeで津波の映像を見たときに
津波は黒くて、ぬるーーーーーっとやってくるんだということに気づきました。
(なぜ黒いのか!?というと、ヘドロや油が浮いてくるんだそうです。なので、津波に巻き込まれて津波を飲むと、肺が汚れてしまうんだそうです・・・)
そして、津波の映像を見た時に、ドキドキする自分を感じ、
改めて、「もしも」についての備えをしっかりする必要があると再度思い直しました。
イラストでも「正しく伝える」というのは本当に大切だということに気づかせてもらいました。
今回のマップ作成で
このようなありがたい機会を与えてくださった徳島大学の環境防災センターの上月教授、本当にありがとうございます。
そして、マップ作成にあたり、ずっとやりとりさせていただいた松重さんには本当に感謝です!
誤字脱字をくまなくチェックしてくれた研究室の学生さんも本当にありがとうございます!
そして、こんな素敵なマップにしてくれた生活地図株式会社さんにも感謝です!
私自身も、内容的にも、技術的にもとても勉強になったお仕事でした。
こちらのマップの展開例については、こちらの「四国防災八十八話倶楽部」から閲覧いただけます♪
制作秘話も描いてださってます〜感謝♡
shikokubousai88wa-t.amebaownd.com
マップは、学校に配られたり、道の駅・SAなどにも設置されるらしいので、
もし赴いた先でマップを見つけたら手に取ってみてくださいね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!