アイツのつくりかた

絵と手描き文字で「伝わる」デザインaitsu factoryのブログです

川遊びやりたい!!

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みなさんこんにちは。

 

最近、自分の描く自画像に、自分がどんどん似てきているなー。と思う、aitsu factoryです。

 

こんなことなら、もっと自画像を美人にかいておくべきでした

 

 

さてさて、先日、212日(月)に

 

「わたしは川の守人 シンポジウム  川遊びと川文化の継承について」

 

という講演会で、人生2回目のグラフィックレコーディングをさせていただきました!

 

グラフィックレコーディングについてと、前回のグラフィックレコーディングのもようはこちら

 

aitsu-factory.hatenablog.com

 

実は私は20代の頃、吉野川でラフティングをしたり、四万十でカヌー体験をしたり、少し川に触れ合う経験がありました。

 

その経験がほんとうに面白くて、真剣に折りたたみカヤックを買うことを検討した時期があった程です。(その後興味の方向が変わり、カヤック購入は断念したのですが

 

その頃、アウトドア雑誌「BE-PAL」を愛読しておりまして

 

カヌーイストの野田知佑さんの記事をよくよく目にしておりました。

 

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ビールを飲みながらカヌーに乗り(カヌー犬つきで!)道中で魚を獲ったりして過ごす、カヌーの乗り方に憧れたものです。

 

そうしましたら、今回の講演会に、その野田さんが!!来られる!!ということで(今、野田さんは徳島在住なのです!)

 

当日をとても楽しみにしておりました!

 

 

 

この講演会を通じて、「おーーーーっっっ!」と思った取り組みがあるんです。

 

吉野川シンポジウム実行委員会は、吉野川に川ガキ(川で遊ぶこどもたちのこと)を取り戻すべく、

 

2001年から「川の学校」という活動をしています。

 

この「川の学校」とは、小学5年生~中学3年生までの子供を対象に毎年生徒を募集し、(定員30人)年間に12日のキャンプを5回行うそうです。

 

そのキャンプの内容は、川で、魚を獲ったり、川に飛び込んだり、カヌーで泳いだり獲った魚はその場でさばいて食べます。

 

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なにをしても自由!夜更かし、焚き火、オールオッケー!!外で寝てもいいよー!という、自由すぎるルールです。

 

子供たちは、これに参加すると、人格が変わるそうです。夜、川の夢を見て、ニヤニヤ笑っていたりするそうです!!!

 

私、自分に子供が産まれたら、こういうことさせたい!!とずっと思ってたので、

 

 

「キターーーー!」って感じです!!

 

 

 

県外からの参加も凄く多くて、なかなか抽選に当たらない人気のイベントらしい。そりゃそうだよね。

 

 

 

この活動がはじまったきっかけになったのは

 

徳島の方ならきっとご存知かと思いますが

 

吉野川の、上板町と石井町にわたる「第十堰」(青石を積み上げて作られた堰)を、可動堰にするという計画に対して、住民が動き住民投票を起こし、この建設計画が白紙化したという出来事があったそうです。

 

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この度は、建設計画は白紙となったけれど、

 

吉野川を守っていく人を育てていかねばならないね」

 

ということになり、この「川の学校」がスタートしたということ。

 

 

吉野川を守りたい」=「吉野川が好き!」=「吉野川に楽しい思い出がたくさんある」

 

という人をたくさん育てるということですね!

 

 

実際この講演会のパネリストのみなさまは、「川の学校」の校長の野田さんをはじめとし、川の学校の卒業生で、今川漁師や川の学校を率いている方、また、吉野川で生計を立てている川漁師さんといった、吉野川にゆかりのある方ばかり。

 

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この似顔絵が好評で、野田さんにも「きみは昔からこういうのを描いているのかい?」と聞いてもらえて嬉しかったですみなさんに特に平工さんと矢田さんが似てるーー!と言ってもらえました♪♪

 

 

そしてとにかく話が面白い!!

 

野田さんのお話は、海外の川下り事情などもからめながら、(例えば、ヨーロッパの川原で焚き火をすると、強盗がやってくるからキャンプ禁止!とか)吉野川のすばらしさを教えてくれました。

 

昔は、川でお泊りの準備をしていると、近所の人が「お風呂入りにおいでよ」って誘ってくれたとか!いい時代だなぁ。今はそういうのないかも!

 

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岐阜県長良川川漁師をされている平工さんのお話では、アユ漁のしかたや、貴重な鵜飼の映像をみせてもらいました。

 

アユって、苔が主食らしくて、「腹黒い」アユの方がいい苔食べてるから美味しいらしいですよー!

 

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今「川の学校」の代表をしている安岡さんは、「川の学校」のリアルな話を教えてくれました。

 

スタッフの研修で、「こどもに川にしずめられても慌てない」ために、わざとしずめさせられる練習をするそうです!!

 

 

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自分が危険な思いをしておくことで、危険の線引きもできるようになるわけで、スタッフとして関わる方もものすごく勉強になるし、こども達と共に成長するそうです。

 

 

そして吉野川川漁師の矢田さんのお話は、バリバリ阿波弁の親しみが持てる語り口で、川での漁のお話をしてくださいました。

 

矢田さんはこどものころ、川でボラやウナギをとって、それを売ってお小遣いをかせいでいたとか(笑)稼げるこども、そしてこどもでも稼げる吉野川、すごすぎます!!

 

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そして、最後に平工さん、安岡さん、矢田さんの3人で、川についての討論会が行われ、その内容のグラフィックレコーディングをさせていただきました。

 

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この話の中で、安岡さんが

 

「川の学校に来たこどもたちは「川で遊べるなんて知らなかった!」と口を揃えて言います。

 

もっとこの吉野川のすばらしさ、価値を地元の人たちが知るべきだと思います。

 

そうしないと、この自然がいいように使われてしまいますよ」

 

とおっしゃったのが印象的でした。

 

 

今は川が遊泳禁止になっていたり、普段から川に行く人は少数です。

 

そうやって川に慣れ親しんでないからこそ、たまにキャンプにいって川に入り、危険回避ができず流される

 

そしてまた川が危ない場所と思い込まれ、住民と川の間にどんどん溝ができている。

 

そして、開発に対して無関心となっていく。

 

私たちは、もっともっと自然との距離を縮めていくべきなのではないか、と、この会を通じてものすごく思いました。

 

 

 

あと、すごく印象的だったのが、この会を運営するために集まったスタッフのみなさんです。

 

みなさん川の学校の卒業生だったり、スタッフだったり。はたまた、第十堰の住民運動の時から活動されていたみなさまだったり。

 

わざわざこの会のために、東京や関西からかけつけている人が普通にいるのに驚きました。

 

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そしてみんなとても仲が良い。

 

たった一年、しかも合計10日程度、一緒に過ごした仲間が、仲良くなって、何かあるたびに集まることができる。

 

よっぽどこの10日そこそこが、濃い経験だったのか

 

というのを彼らを見ていて分かりました。

 

こんな経験ができたこども達は幸せだと思うな~!!

 

 

私もなんらかの形で、今後この活動に関われたらいいなぁと思う今日この頃です。

 

 

この縁をつないでくれた、みほちゃん、ひろこさん、ほんとうにありがとうございます。

 

そして、今回のスタッフとして、すごくサポートしてくださったみなさま本当にありがとうございます!!

 

絵を描くお仕事をはじめたことで、こんなたくさんの縁がつながって、私が好きだったことを思い出させてくれて、やっててよかったなぁと思いました。

 

ありがたや~。

 

 

今日も超!長文を読んでくださりありがとうございました!

 

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シンポジウム当日の、車窓から見た吉野川^^

 

 

「わたしは川の守人シンポジウム」ホームページはこちら↓

 

kawamoribito.wordpress.com