アイツのつくりかた

鳴門のかたすみのみどりの机の上でイラストを描いて生きています

徳島にし阿波取材こぼれ話②農家レストラン「風和里」さんと、世界に誇れる「農業」と「人」

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みなさま こんにちは。

 

絵と手描き文字で「伝わる」デザイン

 

aitsu factoryのみかりんです。

 

aitsu factoryにお仕事を頼みたいと思ってくださる方は先にお読みください↓

aitsu factoryにデザインをお願いしてみたいと思ってくださっている方へ - アイツのつくりかた

 

 

 

さてさて、前回に引きづつきの「こぼれ話」企画。

 

前回の記事はこちら〜♪↓

aitsu-factory.hatenablog.com

 

前々回の記事も、よかったらみてね♪↓

aitsu-factory.hatenablog.com

 

徳島県西部(=にし阿波)のパンフレットを作らせていただくにあたって

 

先輩移住者さんにインタビューさせていただきましたが、

 

 

あまりにも移住者さんのお話が面白く

 

たくさんの方にもっと知って欲しくて

 

私のブログに「こぼれ話」として書かせていただいております。

 

 

 

 

こぼれ話第2回は

 

美馬市穴吹町にある

 

世界農業遺産である傾斜地で育った野菜を使ったランチを提供するお店

 

農家レストラン「風和里」(ふわり)さんのお話です。

 

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今回のこぼれ話のキーワードは

 

「世界に誇れる農業」と

 

「暖かい徳島の人」です。

 

 

 

 

 

今回もみなさまに質問です!

 

「傾斜地農耕システム」ってご存知ですか?

 

 

 

 

初めて聞く人は、目がパチクリしてしまうような、お固~い感じの名前ですが

 

読むのをやめないで~!!

 

 

 

 

「傾斜地農耕システム」とは

 

 

徳島のこの「にし阿波」地域の山間部で昔から伝わる農業です。

 

 

 

 

このにし阿波地域は、結構な山の地域で

 

標高100m~900mの山間部に、200近くの集落が点在しています。

 

非常に斜度がキツい地域(キツいところは斜度40度!?!?)なのですが、

 

そんな斜度のキツい地域で育った農業なのです。

 

 

 

普通、斜度の大きな土地では、段々畑を作りますよね?

 

この地域は・・・・・段々畑じゃない。

 

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まさかの斜面のまま農業しています!!

 

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こちらはつるぎ町の猿飼集落の傾斜地です。ここの斜度はかなりキツイ!!



これ、私はこの斜面登るだけでゼーゼーですからね・・・。

 

 

 

 

なぜこんなことができるのか?

 

 

 

 

この秘訣の一つは、「コエグロ」

 

カヤ(=ススキやチガヤ)をぐるぐる巻きにして、秋~春寝かすことで

 

発酵して、自然の肥料となるのです。

 

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このカヤを、畑に敷き込んだりすることで

 

肥料として役割だけじゃなく、保水にも役立ち、土壌の流出も防ぎます。

 

一石三鳥のすごいやつ!このコエグロ!!やるなぁ〜!!!

 

 

 

 

この自然循環の畑、

 

そしてV字渓谷に守られた

 

この土地固有の種子がこの土地には現存しています。

 

 

 

また、こんな地域だからこその、

 

循環型の自給自足の暮らし、助け合いの暮らしが残っています。

 

 

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そんなことが認められ、2018年3月に

 

「にし阿波の傾斜地農耕システム」

 

中四国で初!の「世界農業遺産」に認定されたのです♪

 

 

 

 

今回の取材させていただいた地域は、

 

美馬市の中心部から、車で30分くらいの場所。

 

 

 

傾斜地の集落の中でも、比較的やさしめの斜度の地域「渕名」地区です。

 

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渕名の傾斜は優しめ〜。

 

こちらの地区で、「農家レストラン「風和里」」を切り盛りしている

 

大竹さんご家族にお話をお伺いしました。

 

 



 

お話を聞く前に~~~~~。

 

腹が減ってはインタビューもできない!ということでっ♪

 

ランチ♪ランチ♪

 

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こちらのお店で使われているお野菜は

 

この渕名地区の傾斜地で育ったお野菜をふんだんに使っています。

 

 

 

 

メインは豆腐ハンバーグ♪

 

男性の方も満足できるボリューム感!

 

(里芋コロッケとの2択で、ものすごく迷いました・・・)

 

 

 

副菜もこんなにたくさんいいの~!?の充実感です♪

 

 

 

ふろふき大根は、大根が畑ですくすく大きくなっていたのを見ていたので

 

「あー。あの植わってた大根やね。」と思いながら、食べました。

 

 

 

そして、にし阿波のソウルフード「半田そうめん」のお吸い物~。

 

 

 

みんな大好き茶碗蒸しは、

 

菜の花のお花が黄色く色づいたものが乗っていて心憎い演出です!

 

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かなり大満足のランチ、お値段もリーズナブルです。

 

 

 

結構な田舎のようですが、

 

美馬中心部から車で30分程度のアクセスの良さもあり

 

お客さんはひっきりなしにやってきます。

 

 

 

また、「エコツーリズム」として、

 

県外からのツアーのお客さんも多いんだとか!

 

 

 

こちらのお店を切り盛りしている大竹さんご家族。

 

ご主人であり、このお店の店長さんである、一さんにお話をお伺いしました。

 

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左端が一さんです。真ん中が奥様、右端が長男さんです。三男さんがいらっしゃる時にお写真撮りたかった〜!

 

とにかくニコニコ楽しそうな一さん。

 

こちらもついつい笑顔になってしまいます。

 

 

 

 

大竹さんは、東京出身で

 

元のご職業も「システムエンジニア」!!

 

なぜ徳島に?と思いましたら

 

 

 

 

奥様が、この美馬出身だったということで、

 

奥様のおじいさま・おばあさまのお家と畑が、残っていたのだそうです。

 

 

 

 

長期休暇の時は毎年この土地に里帰りで来ていて、

 

自然が残ったとてもいい環境だったので、

 

田舎でゆっくり暮らしたいなぁという想いもあり、

 

定年後、移住を決意したそうなのです。

 

 

 

はじめは、畑をのんびりやろうと思っていたそうなのですが、

 

びっくりの転機が!!

 

 

 

奥様のご親戚の、小泉さんという方が

 

この地域のお世話をとてもよくしてくださっているのですが、

 

「傾斜地で育てたお野菜を生かし、地域の皆さんの集う場所を作りたい!」

 

この農家レストランを立ち上げることに。

 

そして、大竹さんご家族に「運営を手伝って欲しい」と。

 

 

 

そこから、地域の皆様と試行錯誤しながら

 

大竹さんが移住して1年後の2017年7月に

 

この「農家レストラン風和里」がオープンしたのでした。

 

 

 

実は、大竹さんははじめはご夫婦で移住していたのですが、

 

このレストランをお手伝いすることになったので、

 

大竹さんの息子さん3人中、長男さんと三男さんも相次いで移住!!!

 

 

 

 

長男さんは、調理師免許も取得されて、活躍されています。

 

ちなみに次男さんは、別のお仕事をしていますが、

 

合間にこの地に遊びにきてくれるらしく

 

 

とても仲の良いご家族だなぁとほっこりしました。

 

 

 

 

 

一さんに、「にし阿波のいいところってどこですか?」とお伺いしたら

 

即答で「人です!!」と答えてくれました。

 

この間髪入れずの返答にびっくり。

 

 

 

この地域の人は本当にみなさん優しくて

 

農業にしても、先輩農家さんが、手取り足とり教えてくれるし

 

「自分のことより人のこと」の精神で、気にかけてくれるそうです。

 

 

 

 

これは、この地域に住む人だけではなく、

 

役場の人もそうだし、

 

起業支援の方もそうだし、

 

企業さんもそうだし、

 

みーんななんだそうです。

 

 

 

おそらく、これはにし阿波だけに限らず徳島全体もそうなのですが

 

徳島は、人口が少ないので、

 

人口1人に対する、行政のサポートが手厚くできるというのもあると思うのです。

 

 

 

 

でもそれだけじゃない気がするんですよね。

 

 

 

一さんがおっしゃるには

 

「例えばあることに困って、市役所に相談に行ったら、

 

そこで解決しなくても

 

「〇〇だったら解決してくれると思うんでつなぎます~」と

 

そこで終わらずに繋いでくれるんですよ。」

 

 

これは、この地域が紡いで来た、

 

人のつながりを大切にする地域性もあるのでは?と思いました。

 

 

 

 

前回のアースシップの倉科さんもおっしゃっておりましたが、

 

このにし阿波の地域は、決して便利な場所ではないが故に

 

きっと、昔からみなさん、

 

助け合って身を寄せ合って生きてこられたんだと思います。

 

 

 

 

時代が変わって来ていますが、

 

そんなソウルはこの地域の皆さんには受け継がれています。

 

 

 

 

しかし、お話ししていて、

 

私はちょっと胸がザワザワすることに気づきました。。。

 

 

 

この地域で、この傾斜地農法を守っている皆さんは

 

若い人で70代!!

 

ほとんどが80代なのだそうです。

 

大竹さんなんて、もう若手中の若手です!!

 

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と考えると、

 

 

 

 

 

この地域は10年たつとどうなるか・・・・・

 

 

 

 

 

この地域でずっと紡いで来た、

 

傾斜地農法や

 

守って来た固有種や、

 

人と人とのあたたかいつながりなども、

 

どんどん衰退してしまうのではないか・・・

 

 

 

この地域の、

 

自然と共に生きる生き方は

 

これからの日本に、世界に、絶対必要で、

 

残していかなくてはいけない生き方だと

 

私は思うんです。

 

 

 

 

この「にし阿波」の土地に住む、

 

スーパーおじいちゃんおばあちゃんから

 

私たちはたくさん教えて貰わなくてはいけないことがあるんじゃないかな???

 

 

 

 

私に何ができるかな?

 

 

 

 

と、ちょっと深い話にもなってしまったのですが、

 

 

 

 

こんな話をずっと笑顔で私に伝えてくださった一さんに

 

「これからしてみたいことはありますか?」とお伺いしたところ

 

 

 

「実はですね。。。今お店の切り盛りでかなり忙しくてできてないんですが、

 

ほんとは星が大好きで、いっぱい星が見たいんです。

 

あと、無線が趣味なので、無線で世界中の人と繋がりたいです!

 

と、素敵な夢を語ってくれました!

 

 

 

 

実は残念なことに、

 

今のコロナウィルスの感染拡大に伴い、

 

この「風和里」さんも、

 

感染拡大防止のために、今お店をおやすみしています。

 

 

 

非常に残念ですが、こればかりは仕方ありません・・・

 

 

 

 

「収束したら、復活しますよ!

 

それまでは農業の方に勤しみます」

 

 

と、電話越しに明るい声で話してくださりました。

 

 

 

ずっと忙しく動き回られていたので、

 

ぜひ、ゆっくり星を見る時間もぜひ取って欲しいものです♪

 

 

 

復活の際は、風和里さんのfacebookページに掲載されるとのことですので、

 

ぜひチェックされてみてくださいね。

 

↓風和里さんのfacebookページです↓↓フォローしてみてくださいね♪

 

www.facebook.com

 

大竹さん、ご家族の皆様、お忙しい中お時間とっていただきありがとうございました。

 

そして、コーディネートしてくださった

 

県西部総合県民局の酒本さん、兼本さん、ありがとうございました!

 

(お二人とも、4月から異動になってしまいました。本当に感謝です!)

 

 

にし阿波こぼれ話は、今回で終了となりますが、

 

今回の移住インタビューで、

 

にし阿波には、

 

本当に今から私たちが生きていく上で大切にしたいことが

 

いっぱい残っている場所だなぁと

 

改めて実感しました。

 

 

 

 

今、世の中が大きく変わろうとしている時代に

 

この取材ができたことは、

 

私の生き方を考える上ですごくプラスになりました。

 

本当に感謝です!!

 

 

 

ちなみに、この2つの取材だと、

 

にし阿波はすごい山間部の、

 

仙人が住むような秘境の地しかないとイメージする方が多数かと思いますが、

 

 

 

ちゃんとスーパーマーケットやドラッグストア、コンビニがある地域もありますんで(笑)

 

 

 

補足しておきます。

 

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました♪